今回は、MOSExcelの取得に向けたコツをお伝えできたらと思います。MOSのExcelはスペシャリストとエキスパートの2種類あります。スペシャリストは一般的に事務職で必要な最低限のスキル。データを把握できるレベル。
エキスパートは、一から作りたいデータをつくれるスキルの証明になるとお考え下さい。
MOSの勉強方法について
MOSと言えば、一昔前は「一問一答式」でしたが、今はプロジェクトとタスクの形式になっており、5~7個のプロジェクト(大問)に対して、5~7個程度のタスク(小問)を解いていきます。つまり、1つのプロジェクトをタスクを通して完成させる。それを5~7個完成させるという形式になりますので、プロジェクトに対して「何をしなければいけないか」の全体把握をしてからタスクに取り組む必要があります。この形式の難しい所は、「すぐ見て判断しにくい」という事です。「今何を聞かれているのか」「どの機能を使うのか」を考えてから解かなければいけませんので、時間にあまり余裕がないというところが特徴です。
では、どのように勉強していくかですが、まずおおまかな勉強方法としては、「Excelの機能を把握し、リボンのどこにどの機能があるか」を覚えておく必要があります。
”エクセル=関数”と捉えられがちですが、Excelは関数のほかにも、「グラフ」「条件付き書式」「表示形式」「ピボットテーブル」
「マクロ」など便利な機能が沢山あります。その機能とリボンの場所を覚えることから始めましょう。
スペシャリストならここを勉強!
スペシャリストの勉強であれば、まず関数などで使う、「複合参照」の理解は必須です。$A$1やA$1、$A1など固定したい行列の扱いについて理解しておく必要があります。また、関数であれば文字列操作の関数が頻出になり、また得点しやすい箇所なので、文字列操作の関数はしっかり押さえておきましょう。そして案外難しいのが「グラフ」です。「グラフエリア」「プロットエリア」「データラベル」など、用語とその位置を把握しておきましょう。
エキスパートならここを勉強!
エキスパートは非常に難易度が上がります。特にシリアル値の理解をしておかなければ日付に関する問題で苦戦します。
1900/1/1が1であり、24時間を1で表しているということを理解し問題に取り組めるようにしておきましょう。
また、2016ではスペシャリストの範囲だった「SUMIF」など覚えやすい関数が2019の試験範囲では、エキスパートになっています。得点しやすい関数はきっちり暗記しておきましょう。
また、ピボットテーブルではテーブルをつくれるのは勿論ですが、「GETPIVOTDATA関数」または「GetPivotDataの生成」の扱いについても理解が必要です。
マクロについては、モジュールのエクスポート・インポートの理解にとどめる程度で結構です。
取得後のことも念頭に置いておきましょう
そして何よりも、取得後の事を考えておかれることが大切です。MOS試験に向けて一生懸命勉強した後、全くExcelを触ることが無くなった・・・となるとやはり忘れてしまいます。仮にあなたが転職活動で「MOS2019Excelエキスパート取得」と履歴書に記載すると、企業側としては「お!やるな!Excelでデータなど作ってくれそうだ」と期待をします。その時にあなたがExcelの取得が過去の話で、「あまり覚えていない」となることは非常にもったいないことですので、取得後も忘れないように「テキストを読み返す」「問題を解いてみる」「YouTubeなどの無料でExcelのスキルを説明している動画を観る」などスキルアップやスキルの維持に努められることをお勧めします。特にFOM出版や日経BP社のテキストや問題集はオススメですので、取得後に問題集を一冊購入しておいても良いでしょう。